ねこの柄はこんなにたくさん/日本動物愛護協会

この記事のポイント(AI要約)
- 公益財団法人日本動物愛護協会(JSPCA)の、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用助成制度と、申請に必要な独自の毛色分類(全49種類)を紹介するコラム
- 手術費用はメス1万円・オス5千円まで、1期5頭・年間20頭まで抽選制で助成。柄と色の組み合わせが独特で、サビ系統だけで8種類に細分化されている
- 姫路の不妊手術専門動物病院、スペイクリニック姫路もあわせて紹介
ワンちゃんやネコちゃんの譲渡会の開催や飼い主のいないネコの不妊去勢手術費用のサポート、動物愛護の啓発活動などを行っている『公益財団法人日本動物愛護協会』
不妊去勢手術助成制度の申請用として独自に分類されているネコの毛色一覧がなかなか難しかったのでご紹介します。
全49種類。まるで暗号のような日本猫の毛色
日本動物愛護協会(以下、JSPCA)には飼い主のいないネコの不妊去勢手術の費用の助成制度があります。
飼い主のいないネコとは?
いわゆる野良猫のこと。
特定の管理者(飼い主・所有者)がおらず、地域で暮らしているネコのことを指します。
ネコは繁殖能力が高く、ただ餌をやっていてはあっという間に増えてしまいます。
そこで「不妊去勢手術」を行うことで、「今以上に」野良猫が増えないようにする活動(TNR)を行います。
手術費用は一般的に、オスで1頭5000円程度〜、メスで10000円程度〜です。
近所に野良猫が4頭、雄雌それぞれ2頭ずつだったとして、手術費用は30000円になります。
これはなかなかポンと出せるお金ではありませんね。
しかも野良猫は移動します。
せっかく4頭手術をしても他のところから1頭流れてきたり、気づいていなかっただけで実はもう4頭いたり。
そんなことは実は珍しくはありません。
そして手術をしていないネコがいるということは「野良猫が増える可能性があるということ」。
つまりずーっとTNR活動をしないといけない、というのがこの飼い主のいないネコ問題の特徴です。
日本動物愛護協会ではそんなTNR活動を個人で実施している人に、手術費用の助成を行っています。
申請にあたり毛色の申告がいる
JSPCAへの申請にはいくつかの書類と写真が必要です。
その書類には毛色を書く必要があるのですが、JSPCAでは独自の毛色分類を作成されています。

日本動物愛護協会HPより
その数なんと49種類。
主に柄と色の組み合わせなのですが、これがなかなか難しい。
犬にはここまで詳細な毛色は普段出会いませんからね。
(狂犬病ワクチンの接種証明書で毛色を見る、くらいでしょうか?)
柄と色は大きく分けるとこんな感じ。
柄
キジ・トラ・サバ・ヒョウ
色
茶・白・グレー・黒・三毛・サビ
ここにアメリカンショートヘア風、アビシニアン風、シャムなどの海外の猫たちの雰囲気をまとうネコが入ります。
個人的に魔境だなと思うのはサビ系統でしょうか。
全8種類。その中でも抜粋するとこんな感じ。
- 黒と茶の2色です→サビ
- グレーとクリームの2色です→パステルサビ
- サビだけど足のあたりがちょっと白いです→サビ白
- キジトラと茶トラが混ざってます→ムギワラ
- グレーとクリームにキジトラと茶トラが入っていて白も入っています→パステルムギワラ白
これを作成された方は相当に頭を悩まされたのではないかと思います。
特にムギワラ。黒と茶のサビ色に柄が入っているネコが多くいたのでしょうね。
柴犬や秋田犬、我が家のおとのような立ち耳に丸まった尻尾の犬たちは「和犬」と言われます。
猫の場合は和猫ではなく、「日本猫」と言われます。
動物病院を受診したとき我が家のおとは「雑種」と書きますが、猫は大体「日本猫」と書きますね。
ただし日本猫というのは「日本固有の種類」というわけではありません。
特に戦後にシャム猫やアメリカンショートヘアーなどの海外の猫が日本に持ち込まれて日本猫と交配、いまでは純粋な日本猫はほとんどいないようです。
なのでJSPCAの毛色一覧にも「アメショ」「アビシニアン」「シャム」などの海外の品種がならんでいるのでしょう。
個人的には黒系の「ブラックスモーク」が気になります。
我が家の3猫はこの一覧に照らし合わせると
さわら
朝来生まれの男の子
一番話がわかる
黒白

うしお
おなじく朝来生まれの男の子
相槌は上手
白キジ(トビ)

あおさ(右)
和田山生まれの女の子
圧倒的お喋り上手
白黒(トビ)

ちなみにここにないだけで猫の特徴を表す言葉はいくつもあるようです。
さわらはハチワレでちょび髭
うしおもよく見るとハチワレ………?

ここまでついてこられた犬好きさんはどれくらいおられるでしょうか?
大の猫好きさんたちはこれらの毛色をスラスラと理解し、「あのキジ白の子ね!」と躓くことなく会話をしておられます。
長男はキジトラはわかってたけどキジ白が何なのかあんまりわかってなかったので、猫好きさんの会話にはついていけません。
日本動物愛護協会の始まりは戦後
JSPCAの始まりは激動の戦後復興期、昭和23年。
社団法人日本動物愛護協会としてスタート。
「動物の保護及び管理に関する法律」の立法・改正の過程で、他の動物愛護団体と共同で法案の作成や国会への働きかけを行ったとされます。
これはいわゆる動物愛護管理法のこと。今に続く法律の立法から関わってきた歴史のある団体です。
助成制度
一年を4期に分け、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の助成を行っています。
オス5000円、メス10000円まで。手術専門の動物病院であれば殆どを賄える金額です。
一人あたり、1期につき5頭、年間計20頭までの助成が受けられます。
2026年秋の申請期間は9月1日〜10月1日まで
詳しくはこちら
抽選ではありますが、当選したら手術費用の大部分が助成してもらえます。
2026年春期は113組に助成金が交付されたようです。
スペイクリニック姫路
南但で一番近い不妊去勢手術の専門病院です。
姫路の花田町を拠点に隔週で備前にも開院されました。
現地ボランティアと協力の下、豊岡市、坊勢島、家島などでの出張手術もされています。
2026年7月には神河町でも出張手術が実施されました。神河町出張手術(Instagram)
※手術の様子が投稿されていることがあります。
また、佐用町での講演、岡山での多頭飼育崩壊レスキュー、姫路院での猫の譲渡会など精力的に活動されています。
我が家のあおさはここで避妊手術を受けました
公式HP:スペイクリニック姫路
犬とは全く違う世界
長男は犬派、犬の仕事をしているので猫の世界との文化の違いをじわじわ感じています。
毛色や品種は最もよく混乱する部分です。
犬なら純血なら犬種名、そうでないなら雑種かミックスで事足ります。
一方猫はほとんどみーんな日本猫。
キジ〇〇とか〇〇白とかの色で判別するしかないんですね。
猫好きさんたちは毛色と柄で猫たちを見分けています。
特殊能力もある
遠目からオスかメスかを判断する能力を持った猫好きさんもいます。
猫にもタマタマはありますが、犬のようにブランブランしているわけではありません。
子猫だと獣医師でも判別が難しいのですが、近づいてこない野良猫でも「あの子は男の子」と認識できる人がいます。
また、色や柄から「この子はあの子の子供やと思う」という親子関係まで推測できる人も。
長男は「男の子だと思っててお預かりしてたら実は女の子だった」パターンがあるので、きっと適正はないのでしょう。
浅いところから深いところまで、保護活動を発信

このカテゴリでは不定期で、長男が気になったことや関わったことを発信していきます。
実は身近な猫の保護活動の世界。
どうぞよろしくお願いいたします。
参考情報
利益相反(COI)について
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お礼・おことわり
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