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2026-10-10フード

ペットフードはどこで作られているのか

ペットフードはどこで作られているのか

この記事のポイント(AI要約)

  • 国内で流通するペットフードは国産56.2%・輸入43.8%。猫用の輸入量は犬用を上回り、猫用輸入品の57.2%がタイ産
  • 2024年度の総合輸入量1位はタイ(全体の34.5%)。水産加工技術の高さが強みで、マグロ・カツオを扱う産業の存在が大きい
  • ブランドの知名度と製造国・輸入量は必ずしも一致しない。パッケージに工場名の表示義務はなく、製造元の特定は難しい

日本の食料自給率は2024年度(令和6年度)のデータで約38%(カロリーベース)だったそうです。
では犬や猫、小動物などのペットフードの分野ではどうなのでしょう?

今回は輸入の割合と販売価格から、うちの子の食卓に届くペットフードがどこで作られているのかについて書いてみます。

輸入品は約4割

令和6年度ペットフード出荷量

一般社団法人ペットフード協会が公表している『2024年度ペットフード産業実態調査』の結果によると
国内で流通しているペットフードのうち、国内生産品は56.2%、輸入品は43.8%だったそうです。

ペットの種類別に輸入品を見たところ
犬用が44.3%、猫用が54.4%、その他用が1.3%、
と、輸入品の内訳では猫用の方が量が多いようです。

もう少し詳しく見てみましょう。

国内生産品のうち、犬用・猫用共に、最も多いのはドライフードです。

犬用は輸入品の場合でも、ドライフードの割合が最も多いです。
しかし猫用ではドライフードよりもウェットフードの方が多くなっています。

犬用と猫用 輸入品タイプ別出荷量

これは猫の特徴として

  • 好みがうるさく、ドライフードを食べない
  • 腎臓病や尿路結石を予防する観点から水分量の多いウェットフードを多く食べさせる

などの理由があるのではないかなと思います。

また、国内生産品・輸入品両方においてその他の項目が犬の方が圧倒的に多いという特徴があります。

その他に分類されるのは、ビスケットやジャーキーなどのおやつやガムなどです。 犬はトレーニングのご褒美としておやつを使ったり、デンタルケアでガムを使ったりと、ご飯以外の食べ物を摂る機会が多いです。

個人的には最近のガム売り場の勢いはすごいなと思っています。
ペットショップだけでなくホームセンター等でもガム・デンタルケアのコーナーができ、じわじわ広がってきていますね。
海外ブランドだとグリニーズ(アメリカ)やウィムズィーズ(オランダ)などが有名でしょうか。

ただし今回使っているデータの単位は重量(トン)です。
そのため金額ではなく重さベースになります。 犬は猫に比べて体重が大きく、食べる量も多い。 そのため単純に多く映っているという可能性もあります。 これは犬と猫の頭数で割ってみる必要がありますね

輸入国の割合はやや意外か

次に国別の輸入国を見ていきましょう。

犬

犬ではアメリカ、韓国、中国、フランス、オランダの順で多いです。
全体の2割をアメリカが占めます。

国別輸入量(犬用)

オーストラリアが6位。タイ、チェコ、オーストリア、カナダ、ニュージーランドと続きます。

猫

猫の場合は1位がタイです。それも全体の57.2%と半分以上を占めます。

国別輸入量(猫用)

2位のオーストラリアが11.7%、3位のアメリカは8.0%と、3位以下は全て一桁台になっています。
国の構成自体は犬と変わりがなく、韓国が4位、その後フランス、中国、チェコ、オーストリア、オランダ、カナダ、ニュージーランドと続きます。

総合一位はタイ

国別輸入量(総合)

犬ではアメリカ、猫ではタイが1位でした。
では犬、猫、観賞魚、小動物、鳥、その他を含めた全体での総合一位は、というと
タイがダントツの一位になります。

割合にすると全体の34.5%。 2位のアメリカは13.9%と2倍以上の差です。
3位にはオーストラリア、4位には韓国、5位にはフランスが続きます。

では国別に代表的なブランドを思い浮かべてみましょう。

アメリカ

マース・ネスレの二大巨頭にヒルズが続きます。

マースは世界で最も大きいグループです。

犬用では
ロイヤルカナン ニュートロ アイムス
ペディグリー プロマネージ

ニュートロ 減量用チキンと玄米 正面
ニュートロの低カロリーフード。我が家では歯磨きのトリーツとして使っています。
ニュートロ 減量用チキンと玄米 裏面 原産国アメリカ

猫用だと
シーザー ドリーミーズ
シーバ カルカン

マースグループのフードを食べたことのない犬猫はいないのでは?
というくらいに多くのブランドを持っています。


ネスレの代表的なブランドは「ピュリナ」です。
犬用もありますが、日本では猫用のほうが一般的ですね。
猫用ではモンプチ・フィリックスもネスレのブランドです。

ちなみに、コーヒーブランド「ネスカフェ」のネスレと同じ会社です。


ヒルズは一般用のフードから療法食までを手掛けるメーカー。
最新の栄養科学を落とし込んだサイエンスダイエットシリーズが主力です。

ニュージーランド

ニュージーランドは気候を活かした、
自然放牧や高タンパクなどのナチュラル志向、プレミアム志向のフードのブランドが並びます。
キアオラ ジウィ アディクション K9Naturalなどが有名ですね。

オーストラリア

オーストラリアは輸入量で総合3位、猫用では2位と上位です。
オーストラリアにはマースやネスレが大きな工場を複数持っており、
アジア太平洋地域への供給拠点となっています。

フランス

フランスで最も有名なのはロイヤルカナンでしょう。

ロイヤルカナンはマースグループ傘下ではありますが、もともとはフランス発祥のブランド。
現在も本社をフランスに置いています。

開発拠点はフランス、研究機関をフランスとアメリカの2カ所に置き、世界15カ所に工場があります。
フランス国内には工場が2カ所あります。
日本は横浜にパッキングセンターがあるそうです。

他にフランスで言うと、動物用医薬品からフードまでを扱うビルバックが有名かなと思います。

ロイヤルカナン ニュータードケア 正面
避妊・去勢手術後のワンちゃん向けに低カロリーに調整されたニュータードケア
ロイヤルカナン ニュータードケア 裏面 原産国フランス
画像のパッケージはフランス工場で製造されています

カナダ

カナダは犬では10位、猫では10位。総合では12位と上位ではありません。
しかし、カナダ発のブランドをご存知の方は多いのではないでしょうか?
アカナ オリジン ニュートラム
ニュートリエンス NowFresh Firstchoice

などなど、こだわりのフードが多い印象です。
売り場の広いペットショップや、品揃えが専門的なショップで目にすることが多いブランドですね。

チェコ

チェコで代表的なのはブリットとダイアナ。
長男はどちらも手に取ったことがないのですが、オーガニックにこだわったプレミアムフードとされています。

あとはヒルズのフードが多いのではないかと思います。
ヒルズはアメリカ、オランダ、チェコに工場を持っています。
私達の手元に届くフードでも、チェコ産のものは結構多い印象です。

ヒルズ サイエンスダイエット 毛玉ケア 正面
ヒルズ サイエンスダイエット 毛玉ケア 裏面 原産国チェコ

オランダ

オランダのブランドはヤラーなどが挙げられます。
またやぎミルクの原産地がオランダとなっているものも多いです。

ペッツルート 無添加やぎミルク 正面
ひまわりルーム店頭でも発売しているペッツルートのやぎミルクはオランダ製
ペッツルート 無添加やぎミルク 裏面 オランダ産
ペッツルート 無添加まぐろけずり 正面
こちらは同じペッツルートのまぐろの削り節ですが、こっちは日本製です。
ペッツルート 無添加まぐろけずり 裏面 原産国日本

中国

中国の特徴は「顧客向け」というよりは、ペットフードメーカー向けの企業が多いということ。
ブランド独自の製品アイデアを形にする OEM や
既存のレシピをブランドに販売するプライベートブランドを
手掛ける工場も多いと言われています。

また、アメリカのマースやネスレ(いずれも天津)、日本のいなばは中国に工場を持っています。
ユニ・チャームは2025年からフード工場を稼働させており、
ドギーマンは上海と青島に自社の拠点を持っています。

ドギーマン 無添加良品チューイングコラーゲン 正面
このガムは中国で製造されています。
ドギーマン 無添加良品チューイングコラーゲン 裏面 原産国中国


ペティオは中国企業の工場に注文する形で一部の商品を製造しています

ペティオ ダックファイバースティック 正面
ペティオのおやつ、ダックファイバーはペティオの指導の下、中国の工場で製造されているとのこと
ペティオ ダックファイバースティック 裏面 原産国中国

韓国

韓国発のブランドとしてはナチュラルコアがあげられます。 また、ロイヤルカナンの韓国工場がありますね。
韓国はBITE ME(バイトミー)、PETHROOM(ペスルーム)などのおやつやおもちゃ、ヘルスケアブランドも有名です。

タイ

タイ発のブランドとしてはスマートハート、Me-O(ミーオ)などがあるそうです。

タイの強みは豊富な水産資源と水産加工産業が盛んなことです。

マグロやカツオなどの魚介類を扱う産業や缶詰を扱う産業、パウチを扱う産業が発達しています。
人間用のツナ缶の多くを製造しているのもタイです。加工に適した小〜中サイズのマグロやカツオがよく獲れるそうですよ。

マースグループがタイに大規模な工場を持つほか、いなばもタイに工場を持ちます。

チャオ だしスープまぐろだし 正面
チャオ だしスープまぐろだし 裏面 原産国タイ

猫の輸入量でタイが半数以上を占める理由は、この水産資源と加工産業にあります。
元々人間用の食品工場も多いタイ、製造技術や品質も高いとされています。

猫缶、といえばベースはマグロやカツオですからね。

ブランドと製造国は必ずしも一致しない

さて、ここまで2024年度のペットフードの輸入量から、ブランドと原産地について見てきました。

今まで挙げてこなかったブランドで言うと
カナガン、エルモ、ハッピードッグ
などはご存知の方もおられるのではないでしょうか。

それぞれイギリス、イタリア、ドイツのフードです。
今回取り上げた資料では、この3カ国は合わせて全体の2%にもなりません。
最も多い国がイギリスの1.5% ドイツとイタリアはどちらも0.1%です。

このようにブランドの知名度と製造国、輸入量は必ずしも一致しません。

アメリカのブランドのフードがアメリカで製造されているとは限りません。
ロイヤルカナンやヒルズ、いなば、ユニ・チャームのように自社工場を海外に置いている場合もあれば、現地工場に製造を委託している場合もあります。
OEMやプライベートブランドも含めると、把握することが困難なほど多くの企業がペットフードに関わっています。
また、大きな企業ほど多くの自社工場や提携先があるようです。商品ごとに製造元が異なるのだと思われます。

グランデリ 国産鶏肉スナック 正面
ユニ・チャームの1粒1Kcalのおやつは日本製。ユニ・チャームは伊丹と三重に工場があります。
グランデリ 国産鶏肉スナック 裏面 原産国日本

長男はとあるプライベートブランドのフードの製造元を探そうと試みたことがあるのですが、辿れる情報がほとんどなく断念しました。

トップバリュ 鶏ささみと野菜 正面
イオングループのプライベートブランド、トップバリュのウェットフード
トップバリュ 鶏ささみと野菜 裏面 原産国日本

製造国を記載する義務はありますが、必須の表示事項(名称・賞味期限・原材料名・原産国名・事業者名と住所)に製造工場は含まれていません。
つまり「どの国で作ったか」は記載する義務があるが、「どの企業のどの工場で作ったか」を記載する義務はありません。
そのため多くのブランドでは、どの工場、どの企業で製造したかというのをパッケージに書いていないことが多いです。

また、工場側も「このブランドの製品を製造しています」とは公表していません。
そのためどこの工場で作られたのか、を正確に把握するのは非常に困難です。

フードをどう選ぶか

ペット市場、特に犬と猫の市場は年々拡大していっています。
フードの選択肢がとても多くなりました。売り場も広く、入れ替わりも激しいです。

一方で、うちの子に合ったフード選びがとても難しくなったなと思います。
選択肢が多いとどうしても迷います。では迷った時に何を基準にするのか。

以前、ニュージーランドのフードブッチをうちのベルが食べていたことがありました。 その頃のベルは末期、食欲が落ちドライフードを食べなくなりました。 ブッチはしっかりカロリーが摂れるウェットフード。ブッチなら食べてくれました。

その最中、ニュージーランドで鳥インフルエンザが発生しました。
日本がニュージーランド産の家きん肉等の輸入を一時停止したため、
ニュージーランド産の家きんを使用したブッチが輸入できなくなりました。(2024年12月〜2025年6月)

ドライフードならまだしも、ブッチは冷凍のフード。
国内の在庫限りで、しばらく販売ができなくなるかもというのが代理店からのお知らせでした。

そういえば一時期、療法食の転売も問題になりましたね。
療法食しか食べられない、という需要を狙った転売が多発しました。
(メルカリやヤフオクでは、2021年9月に出品が禁止されています)。

当時に比べると、療法食の選択肢は本当に増えましたね。
ベッツワンベテリナリー、ドクターズケア、ベッツラボ、ベッツウェル、ハッピードッグ、ビルバックなど。
疾患にもよりますが、本当に選択肢が増えました。 いなばもアレルギー対応のウェットフードを出しているのは今回初めて知りました。

長男はよく「必殺のおやつを探してください」という話をします。
体調が悪くても機嫌が悪くてもこれだけは食べる、というおやつがあると
いざという時にとても役に立ちます。
うちの子の好きなものランキング、三位くらいまでは把握しておくのがおすすめです。

フード選びにはとてもたくさんの基準があります。長男が思うフード選びの基準は次の3つです。

  • 続けられること
  • 手に入れやすいこと
  • うちの子が美味しく食べてくれること

そんなフードを2種類から3種類ほど知っておくのがいいのではないかなと思います。

参考情報

利益相反(COI)について

この記事で紹介している商品の一部は、ひまわりルームで販売しています。

お礼・おことわり

この記事の作成には生成AIを用いて収集した情報を一部使用しております。

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